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赤ちゃん用のDHAサプリメントはある?DHA入りの粉ミルク


赤ちゃんにサプリメント?早すぎない?という気持ちはもっともです。

サプリメントと言っても、錠剤やカプセルではありません。

DHA入りの粉ミルクのことです。

DHAがないと赤ちゃんに何が起きるのでしょうか?

DHAが不足すると「赤ちゃんの発達に影響が出る」


DHAは青魚に含まれているオメガ3系の必須脂肪酸です。

DHAは脳の細胞膜や目の網膜の細胞にたくさん含まれている栄養素で、不足すると脳神経の発達に関係してきます。

脳の細胞膜にDHAが豊富に含まれていると、細胞膜は柔軟性を保ちます。

そして神経を発達させ、神経伝達物質のネットワークも促進します。

神経が発達するためには、細胞膜の原料となるDHAが必要とされるからです。

昔から「魚を食べると頭が良くなる」と言いますが、あながち嘘ではないのです。

赤ちゃんの脳の神経細胞は、お腹の中にいるときから始まります。

生まれた時から1歳になるまで2.5倍も大きくなる脳は、その間いっしょうけんめい神経伝達物質を活動させ、発達させようとしているのです。

この時期にDHAをたくさん与えられた赤ちゃんと与えられなかった赤ちゃんでは、発達テストの結果が違います。

未熟児で生まれた赤ちゃんにDHA入りのミルクを飲ませた場合と、DHAが入っていないミルクを飲ませた場合では、明らかにDHA入りのミルクを飲んでいたグループが発達テストの数値が上回るという結果が出ています。

そして、生後4週間で行われた発達テストの差は、ミルクを飲むのをやめて数年後の5~6歳のときの発達テストの差に結びつくことも分かりました。

生後4週間の差は、そのまま5~6歳の時の差に結びついてしまうのです。

いかに赤ちゃん(乳児)の時期のDHAが大事かがよくわかる結果です。

お母さんの母乳にもDHAが含まれています。

ですが、お母さんは青魚ではないので、「魚を食べて摂取した分のDHA」から赤ちゃんに母乳を通してDHAを分け与えることになります。

つまり、お母さんがDHAが不足している状態だともちろん母乳にもDHAは不足します。

その代わりになるのが赤ちゃん用のDHA配合粉ミルクです。


DHAが配合されている粉ミルク


DHAが配合されている粉ミルクは6種類ほどありますが、特に高い割合で配合されている粉ミルクを4種類ご紹介します。

森永の「はぐくみ」


脳の発達に役立つといわれているアラキドン酸とDHAが、理想的な母乳と似た割合で配合されている粉ミルクです。

初乳に含まれている免疫力をサポートする栄養素・ラクトフェリン、ビフィズス菌を増やして腸の環境を良いものにするためのオリゴ糖が3種類配合されています。

ちなみに、DHAとアラキドン酸が両方含まれているのは、この「はぐくみ」と次に紹介する「ほほえみ」だけです。

明治の「ほほえみ」


日本で初めてDHAとアラキドン酸の配合量を母乳と同じくらいまで高配合した粉ミルクです。

ご紹介するミルクのうち、DHAの配合量は一番高いです。

赤ちゃんの免疫力を高めるセレンが配合されている唯一の粉ミルクでもあります。

セレンも母乳に含まれ、赤ちゃんの免疫を育てるための栄養素です。

一般的な粉ミルクはスプーンで測って作るのに対し、「ほほえみ」はコーヒーに入れる角砂糖のようなキューブ形態のものがあります。

測らずに必要な量だけ作れる手軽さ、持ち運びの時の手軽さが人気です。

和光堂の「はいはい」


DHAが配合されている粉ミルクです。

アラキドン酸は配合されていませんが、DHAの含有量の多さでは明治の「ほほえみ」に次いで2位です。

赤ちゃんの免疫力をサポートするラクトフェリンも多く含んでいます。

グリコの「アイクレオのバランスミルク」


DHAをDHAの形として含むのではなく、えごま油をもとにしたα-リノレン酸の形で配合しています。

抗酸化効果の高いβカロテンを、どのミルクよりも多く含んでいます。

βカロテンは粘膜を丈夫にしてウイルスなどの侵入を防いだり、体の成長を促進したりする効果があります。

βカロテンは必要な分だけがビタミンAになる栄養素なので、過剰症の心配はありません。


DHA入りの粉ミルクはいつまで飲ませたらよい?


DHA入りの粉ミルクはフォローアップミルクとして飲ませている人が多いようです。

母乳の方は断乳がだいたい1歳~3歳(かなり個人差があります)に行われることが多いのですが、フォローアップミルクはだいたい1歳半くらいで終了する人が多いようです。

目安としては離乳食が進み、完全に1日3食食べられるようになった時がやめどきです。

この時期にも個人差があります。

だいたい1歳半~2歳半の間にやめる方がほとんどです。


母乳で育てたいけれど、自分のDHA量が気になるお母さんのために


DHAを赤ちゃんに上げたいと思った場合、粉ミルクでしか方法がないとすると母乳で育てたいお母さんは困ってしまいますよね。

かといって、自分のDHA量もそんなに多いかどうかわからない…というお母さんのためのサプリメントもご紹介しておきます。

ハグラビ



ハグラビ公式サイトはこちら

赤ちゃんにだけでなく、授乳期のお母さんにも必要な栄養素を詰め込んだサプリメントです。

DHA・EPAが酸化しにくい形で含まれている「クリルオイル」と、α-リノレン酸が豊富に含まれている「亜麻仁油」から抽出したオメガ3系の脂肪酸を使っています。

クリルオイルとは青魚ではなく、オキアミから取られるオイルです。

酸化しにくく、青魚由来の物とは違って水に溶けるので、消化吸収が早いという特性があります。

1日分に300㎎もDHA・EPAが含まれていますが、多すぎるということはないので血液が固まりにくくなるなどの副作用が出る心配はありません。

育児は長いマラソンのようなものです。

赤ちゃんの脳のためはもちろん、自分の体のためにも役に立つサプリメントで産後のサポートをすることもよいと思います。