DHAとEPAは免疫力をアップする?
免疫とは、「疫(病気のこと)から免れる」と書きます。
体を病気から守ってくれるものを免疫と言い、さまざまな機能があります。
DHA・EPAと免疫の関係についてまとめました。
DHAとEPAは免疫力を高めるの?
高めます。免疫と聞くと、風邪のウイルスや細菌から自分を守るような役割しかないと思いがちですが、自分の体の中で生まれてくる良くない細胞などと戦う力も免疫力と言います。
また、アレルギーも免疫に大きな関わりがあります。
諸説ありますが、アレルギーは免疫力が調整を失い暴走している状態、と比喩する医師もいます。
本来体を守る免疫力が過剰な状態になってしまい、かゆみや炎症を引き起こす活動を活発化してしまっている状態がアレルギーの状態のようです。
リウマチなども免疫系の疾患と言われています。
本来、異物やウイルスなどの敵に向かって攻撃を仕掛けるはずの免疫が、誤作動によって自分を攻撃してしまうことから、自己免疫疾患という呼び名もあるほどです。
免疫の疾患は、投薬では根本的に治療することが困難です。
生きている限り免疫の活動は続きますので、いかに誤作動させないか、免疫力を正しく強く保つかが問題になってきます。
免疫力を正常に保つには、体の中からのアプローチしかできないと考えられています。
細菌から身を守る、アレルギー症状の改善などに必要不可欠だといわれているのが、DHA・EPAなどのオメガ3脂肪酸なのです。
オメガ3脂肪酸は、α-リノレン酸、DHA・EPAが代表的なものとして挙げられています。
オメガ3脂肪酸が不足すると
それぞれ少しずつ働きが違いますが、体内でα-リノレン酸は1~2割がDHAやEPAに変換されます。
また、DHAが足りない場合にはEPAがDHAに変換されることもあります。
α-リノレン酸が不足すると
ガンやリウマチ、免疫不全などの症状に影響してくると考えられています。
DHAが不足すると
抗炎症作用が落ち、炎症が起こりやすくなると考えられています。
EPAが不足すると
EPAには炎症やアレルギーの症状を改善する効果があります。
炎症やアレルギーの原因となるプロスタグランジンやロイトコリエンという物質を抑制する働きがあるためです。
オメガ3脂肪酸の中では一番アレルギー抑制に効果があると考えられています。
DHAが体内に不足してしまっていると、EPAを摂取しても全部がEPAとして活動するわけではなく、足りない分だけDHAとして使われてしまいます。
そのため、EPAを上手に働かせたかったら、DHAを普段から十分とっておくことが大切です。
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