DHA・EPAサプリの酸化が不安【酸化防止の対策チェック】
DHA・EPAはとても酸化しやすい物質です。
そのため、抗酸化対策を取っているサプリメントもたくさんあります。
酸化するとどんな害があるのか、安全な酸化防止剤はどんなものがあるのか、家庭で保存する際の注意点についてもまとめました。
目次
DHA・EPAが酸化するとどんな害があるの?
酸化すると効果がなくなる
DHA・EPAのサプリメントを飲んでいる人は、以下の事を目的にして飲んでいるのではないかと思います。
- 痴呆を防止する
- 血液をサラサラにして動脈硬化を防ぐ
- 中性脂肪を減らして生活習慣病を防ぐ
DHA・EPAのサプリメントが酸化すると、これらの効果がなくなります。
酸化は劣化です。薬ですら、劣化すれば効果を失います。サプリメントも同様です。
予防をしようと思って飲んでいるものが、実は効果がないものだったということになりかねません。
それでは、サプリメントにお金をかけている意味がありません。
短期的な害と長期的な害
短期的な害としては、おなかをこわして下痢をする程度の害ですみます。
この害もよほどひどいほうで、酸化したサプリメントを飲んだくらいではおなかをこわすこともないのが普通です。
ですが、酸化したものを身体に取り込むと、長期的な害はあるといわれています。
ヒト試験は行われていないのですが、酸化した食物を身体に取り入れ続けると、身体の組織や臓器への障害を起こして老化を早めるほか、ガンなどの生活習慣病のもとになるとも言われています。
そうはいっても、長期にわたって飲むサプリメントなので、酸化防止剤などの添加物は少ないほうがいいですよね。
安全な酸化防止剤はどのようなものがあるのでしょうか?
自然界由来の酸化防止剤
人工的に加工されたものではなく、自然界に存在する酸化防止剤を使用しているサプリメントを見分けることが安全なサプリメント選びにつながります。
アスタキサンチン
自然界最強の抗酸化物質です。
その効果はビタミンCの6,000倍と言われます。
アスタキサンチンは、鮭やイクラなどの赤い色素に含まれています。
食べられはしませんが、カニの甲羅やエビの殻にも豊富に含まれています。
アスタキサンチンを含むオイルである、クリルオイルを使用しているDHA・EPAサプリメントもあります。
クリルオイル自体もDHA・EPAが豊富に含まれているので、クリルオイルそのものを使用したDHA・EPAサプリメントもあれば、補助的にクリルオイルを使用しているサプリメントもあります。
アスタキサンチンはクリルオイル由来だけでなく、他の食物から抽出したものを酸化防止剤的に加えているサプリメントもあります。
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ビタミンE
ビタミンCと一緒に配合されていることもあります。
天然の酸化防止剤として昔から使われています。
ビタミンE単独のサプリメントもありますので、安全性は確立しているといってよいと思います。
ビタミンC
アスタキサンチンなどに比べると効果は穏やかなのですが、ごく一般的に使われている抗酸化物質です。
その他
コエンザイムQ10、リコピン、ケルセチンなどの成分にも抗酸化作用があります。
これらは魚油には含まれていないものなので、他の食品から抽出したり、科学的に合成されたものを使用したりとさまざまです。
そのほかに気を付けたい抗酸化の配慮
どんなにいい成分を含んでいても、管理が悪ければ酸化は早まります。
いろいろなメーカーの工夫をご紹介します。
アルミパウチ
飲むその時まで空気に触れない配慮をすることで、酸化防止剤の量を少なくして品質を保とうとする工夫です。
アルミパウチのものは酸化防止剤の添加が少ないものがほとんどです。
必ず期限内に飲み切るようにしましょう。
高温多湿の場所においてはいけません。
日光遮蔽袋、瓶
太陽光は食品の酸化を早めます。
細胞の酸化も早めるのは、太陽光が肌に当たることによって活性酸素が生まれることからもわかります。
サプリメント自体を太陽光の当たるところに置くのは論外ですが、室内での反射光などもカットするため、日光を遮蔽する袋や瓶に入れられているものもたくさんあります。
家庭で気を付けたいサプリメントの抗酸化
消費期限はきちんと守る
サプリメントは賞味期限ではなく、品質保証期限や消費期限の表示になっているものがほとんどです。
それらの期限はきちんと守りましょう。
まとめ買いするとお安くなることもあるので、つい手が伸びてしまいます。
その際は必ず消費期限を確認し、きちんと飲み切れるかどうかを計算してから購入するようにしてください。
冷暗所に保存する
電気をつけなくても明るい室内には、直接日光が入り込んでいなくても反射光として紫外線や赤外線が入り込んでいます。
夏場など、締め切られた室内は高温になることもあります。
サプリメントは酸化しても見た目が変わりません。
錠剤の場合は匂いが変わることがありますが、カプセル式のものだと飲んでもわからないことがあります。
高温多湿や太陽光は酸化の大敵です。
一番安全な場所は冷蔵庫ですので、冷蔵庫に入れることをおすすめしたいです。
ですが、見えないところにあると飲み忘れてしまうという人も多いので、室内に置く場合は袋の口は必ず閉じる、瓶のふたはきっちり閉めて、絶対に直射日光の当たらないところに置くようにしてください。
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