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オメガ3系脂肪酸がアトピーに効果がある理由


アトピーは、ある種類の油の過剰摂取が影響していることはご存知ですか?

アレルギー体質になるのを抑えるといわれる脂肪酸をご紹介します。

リノール酸の過剰摂取は身体に悪かった!


リノール酸と言えば、紅花油(キャノーラ油)やグレープシードオイル、コーン油、綿実油、大豆油に含まれる脂肪酸です。

この脂肪酸は少し前まで「身体によい」と言われていて、血中コレステロールを下げるといわれ、頻繁に宣伝されていました。

ですが、最近になって日本脂質栄養学会がリノール酸の過剰摂取が健康を害しているという報告をし、代わりにアレルギー体質になるのを抑えるというα-リノレン酸に注目が集まっています。

日本人の母乳にリノール酸が多いのも、日本人にアレルギー体質が多くなった原因の一つではないかと考えられています。

アレルギー体質になるのを抑えるといわれるα-リノレン酸はオメガ3系の脂肪酸としても有名ですが、α-リノレン酸は次のような役割を体の中で果たします。


α-リノレン酸の働き


アトピー性皮膚炎の症状を持つ患者さんにα-リノレン酸の強化食を与えたところ、1年3か月の食養で皮膚の乾燥・発赤などが大幅に改善したという結果があります。

喘息発作の抑制にも効果があったという結果でした。

プロスタグランジンのバランスをとる


アレルギーに影響を与えるのはプロスタグランジン(「第三のホルモン」とも呼ばれています)という物質です。

免疫機能をきちんと働かせるのに欠かせない役割を果たします。

プロスタグランジンが適量体内にあり、正常に働いている状態が「アレルギーが起こりにくい状態」です。

プロスタグランジンには20種類以上あります。

それぞれ働きが違うのですが、アレルギーを抑制するプロスタグランジンと、アレルギーを亢進してしまう炎症系のプロスタグランジンがあります。

さまざまなプロスタグランジンがバランスよく活動することが様々な体の不調を防止するといわれています。

プロスタグランジンはオメガ3系の必須脂肪酸から合成されます。

α-リノレン酸は細胞膜を構成する重要な要素で、特にα-リノレン酸の中のオメガ3系の脂肪酸は脳神経に影響を与えるDHAを体内で合成します。

脳神経系にはオメガ3系の脂肪酸が多く含まれていて、脳の発達や痴ほう症の防止などに欠かせない役割をしていると考えられています。

DHAは網膜にも含まれ、視覚刺激を脳に伝える重要な役割を果たしています。

アラキドン酸を必要以上に作らない


アラキドン酸は炎症系のプロスタグランジンを作ります。

炎症系のプロスタグランジンは痛みや炎症のもとになります。

α-リノレン酸、DHA、EPAなどのオメガ3系の脂肪酸は、必要以上のアラキドン酸の生成を抑える作用があります。

アトピー性皮膚炎は「良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚の病気で、かゆみを伴う湿疹を主症状とする」と定義されています。

アレルギー体質が原因だった、皮膚のバリア機能が弱くて炎症を起こしやすい人に発症しやすい疾患です。

アレルギー体質を緩和させること、皮膚のバリア機能を強化することにオメガ3系の脂肪酸は欠かせません。

アトピーには様々な「出方」がありますが、オメガ3系の脂肪酸はどんなアトピーに効果があるのでしょう?


オメガ3系の脂肪酸はどんなアレルギーに効果がある?


アトピーはアトピー性皮膚炎と同義のように使われていますが、もともとは体が毒素を排出する働きのことです。

ハウスダストや花粉、その他のアレルゲンを呼吸器から排出しようとすれば喘息になりますし、食べたもの(アレルゲン)を排出しようとすれば食物アレルギーになります。

皮膚から毒素を排出しようとすれば、アトピー性皮膚炎となります。

どの種類だとしても、排出に重要な役割を果たすのは細胞膜だと考えられています。

細胞は自分の中に有害物質を入れないようにしたり、必要なものを取り込んだりする働きを細胞膜でしています。

細胞膜の働きが弱くなると、これらの出し入れがうまくいかず、アトピーの諸症状を起こしてしまうといわれています。

細胞膜に含まれていて、細胞膜の働きを潤滑にするのがオメガ3系の脂肪酸です。

健康な体は、健康な細胞膜から作られるという説もあります。

オメガ3系の脂肪酸はどのような油に多く含まれているのかを紹介します。


オメガ3系の脂肪酸が含まれている油


魚油


魚油に含まれているDHA、EPAという必須脂肪酸は特に脳や網膜の細胞膜にたくさん含まれています。

特に赤ちゃんの脳の発達にも欠かせない栄養素と考えられていて、オメガ3系の脂肪酸を添加した粉ミルクなどもあるくらいです。

酸化しやすい脂肪酸なので、魚は新しいうちに食べましょう。


えごま油、シソ油


α-リノレン酸を含む油です。加熱に弱く、酸化しやすいという性質を持っています。

そのため、サラダなどにかけて食べる生食が奨励されています。

亜麻仁油


えごま油、シソ油などと同じ、α-リノレン酸を持ちます。

加熱に弱く、酸化しやすいのでこちらも生食がおすすめです。