中性脂肪を下げる食べ物とは?食事内容を変えることが確実
食事内容によってつくられる中性脂肪は、食事内容を変えることによって減らすのが一番確実です。
中性脂肪を下げる効果が期待できる食べ物についてまとめました。
野菜
野菜に含まれる食物繊維が中性脂肪を下げるのに役立ちます。
食物繊維は腸の中で余分なコレステロールや糖質をからめとり、排泄してくれる力があるといわれています。
余分なコレステロールや糖質が肝臓で再合成されて、中性脂肪になります。
油を控えていても中性脂肪が高くなってしまうのは、コレステロールや糖質(炭水化物)が必要よりも多く摂取されているからです。
食物繊維が含まれている野菜の中でも、中性脂肪を減らす目的なら根菜類など糖質の多い野菜は避け、葉物野菜などを中心に取り入れましょう。
市販の野菜ジュースなどは原料となる野菜を粉砕した後、いったんこしてしまっていますので、野菜そのものを食べるよりは食物繊維の摂取量が少なくなってしまいます。
食材として食事に使うときは、食物繊維量は調理法によって増減することはないのでどのような調理にも使うことができます。
大豆
大豆に含まれる大豆たんぱくには、肝臓で糖質が脂肪に合成されるのを抑制する働きがあります。
大豆たんぱくが糖質に関与する力は大きいものがあるため、中性脂肪だけでなく血糖値が高めの方にもおすすめです。
糖質は肝臓で脂肪として合成され、血液中に放出されて中性脂肪になります。
肝臓で糖質から脂肪を作り出す働きを抑えることにより、中性脂肪そのものを減らす働きが注目されています。
近年新たに注目されている大豆の働きに、β-コングリシニンという種類の大豆たんぱく質が脂質の代謝に関係する遺伝子に作用しているのではないかというものがあります。
こちらはまだ研究途上のため、これからいろいろなことが分かってくるでしょう。
青魚
青魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)に中性脂肪を下げる働きがあるといわれています。
脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)の一種であるDHA・EPAには、中性脂肪を減らすほか、
- 善玉コレステロールを増やす
- 高血圧を予防する
- 脂質異常症を予防する
- 認知症を予防する
- アレルギー症状を低下させる
など、様々なことに効果があるといわれています。
DHA・EPAは生活習慣病の予防に効果的だとされるオメガ3系の油の一種です。
オメガ3系の油の中でも、一番中性脂肪を減らすのに効果的だとされています。
DHA、EPAは肝臓で脂肪が合成されるのを抑制し、それによって血液中に中性脂肪が増加するのを抑える効果があると期待されています。
中性脂肪は動物性脂肪からも作られますが、青魚に含まれる魚油はDHAとEPAの働きのため中性脂肪として蓄積されにくいという特性があります。
青魚には血液をサラサラにする効果があるといわれているのは、血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らして血液の粘度を減らせるDHAとEPAが含まれているからです。
DHA・EPAを青魚から摂取するときには注意したいことが一つあります。
それは、できるだけ新鮮なものを摂る必要があるということです。
DHA・EPAは大変酸化しやすいので、新鮮なものでないとすぐに劣化してしまうという欠点があります。
生でも焼いてもDHAやEPAは摂れますが、一番効果的なのは新鮮なお刺身で食べることです。
望ましいのは、1週間に最低2~3回は青魚を食事に摂りいれる生活です。
DHA・EPAの理想の摂取量は1日に1000㎎なので、できれば毎日食べたいところです。
食事から十分に摂れない場合は、サプリメントから摂取するという考えもあります。
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お茶
お茶に含まれるポリフェノールが中性脂肪を下げる効果があるようです。
ポリフェノールがなぜ中性脂肪を下げるかについては諸説あり、明確な科学的根拠ははっきりしていません。
特に効果的なのは烏龍茶に含まれるポリフェノールだといわれています。
ポリフェノールは植物が持っている抗酸化物質です。
細胞の老化は活性酸素の害によるものだということがわかっていますが、抗酸化物質は活性酸素の害を取り除くことができるとして様々な機能向上や老化防止などに役立ちます。
ポリフェノールで中性脂肪を下げることを期待するなら、毎日摂取することが必要だといいます。毎日飲み続けられるお茶を選びましょう。
唐辛子
中性脂肪をエネルギー源となる脂肪酸に変える働きが注目されています。
唐辛子に含まれる「カプサイシン」という成分が、脳の内臓感覚神経を刺激して興奮作用を引き起こします。
興奮作用を起こす原因はアドレナリンというホルモンです。アドレナリンは中性脂肪をすぐエネルギーになる脂肪酸に変える働きがあります。
カプサイシンは唐辛子の辛み成分のため、辛い唐辛子ほど強く中性脂肪を減らす効果があります。
辛すぎる唐辛子をたくさん食べることは胃腸に負担をかけることもあり、カプサイシンを使う方法はあまり推奨されてきませんでした。
最近は品種改良も進み、辛くないのにカプサイシンを含むトウガラシなども開発されてきています。
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